[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

デフレ沼後の祭りの魔法陣

11月川柳マガジン課題 ・魔法 ・前句「深呼吸して出番待ってる」:2 ・マドンナ:2 ・刀:2 ・気儘 ・指紋:3 ・笑いのある川柳:2 ・時事川柳:2 ・印象吟:2 初舞台汗の匂いの退いて行く 酒のこと心に尖る棘の殖ゆ 酒に厭き煩わしいと思うたり デ…

子沢山

11月川柳マガジン課題 ・魔法 ・前句「深呼吸して出番待ってる」:2 ・マドンナ:2 ・刀:2 ・気儘 ・指紋:3 ・笑いのある川柳:2 ・時事川柳:2 ・印象吟:2 夕映えの扉に浮いている指紋 どっちみち笑うしかない子沢山

勢いが付きすぎている汚染水

11月川柳マガジン課題 ・魔法 ・前句「深呼吸して出番待ってる」:2 ・マドンナ:2 ・刀:2 ・気儘 ・指紋:3 ・笑いのある川柳:2 ・時事川柳:2 ・印象吟:2 ふみ一つ胸の熾火に焼べてみる 軽やかにピアニッシモの風の中 嫌いでも好きでも気分乗…

めでたさにとんぼ結んで飛ばしたり

11月川柳マガジン課題 ・魔法 ・前句「深呼吸して出番待ってる」:2 ・マドンナ:2 ・刀:2 ・気儘 ・指紋:3 ・笑いのある川柳:2 ・時事川柳:2 ・印象吟:2 観音が稚児に変じて戸を叩く やまんばの浅茅が原に星の露 千二百円牛を重ねて御用達 伐…

享楽と最も遠い鶴の詩

柊の花さき香 ふゆを待て ひっついてみたかったもの鶴彬 感状を 日本人士の名で与え 享楽と最も遠い鶴の詩 川柳に向いて人間ほとばしる 坑道のカナリアとして葬られ 屈服と死出の喘ぎをふさがれる 笑いたいあけっぴろげに口開けて 善人の顔悪人の仕事する ど…

大滝よもいっぺん来い空は蒼

ひだまりに鵺(ぬえ)が嗤って眼をつぶる 歳月の波に鞣されしゃれこうべ 欲望も倦怠も撃つ世のはずみ おもちゃ箱これぞ日本の安っぽさ ままごとの積み木崩して民主主義 わだかまる兵士の嘆きひとの声 よかよかて言わんばここば乗り切れぬ とびきりの心配性を…

放射能よってたかって飯の種

微温的ユダの取り巻き草枯らす 五七五で飯を食うなと云える人 変人は喇叭を捧げ禿の髪 放射能よってたかって飯の種 こんにちはオリンピックのおもてなし 野鳥保護削った反古を返さない やっつけに俺もさせろと犬は吠え おおさかの夕日は川の色を消す 放置さ…

みぎひだり存分に枯れ泳ぎたい

点滴はとろとろとろと輪の中に ぼとぼっと隣の人のしぐれなり 酒止めて病気が消えた訳ぢゃない 思い出の中なん人が過ぎて去く 体裁を頭に附けて顔が透け みぎひだり存分に枯れ泳ぎたい 逆ろうて爬虫類から鳥の羽 うち連れて浪花の水の黒い味 酒無くて身も世…

とりたてて無駄口のない夜の雨

大喜利が山から下りて雨を打つ 一本の日の射し込んで恋灯り 一点を見ず捨石を置いて行く 南北の上等加減自在流 番傘は張り替えられてよく廻る スーさんのハンカチそっと貰い受け 川柳の初日毎日繰り返す 動かないごみをあまめと見間違う ゴキブリは生きる化…

ふる疵が雨を知らせて雪知らす

みのむしの尿におぼれる冬木立 荒神輿悪党づらが棒の鼻 ルビ組んでみじっかい目で追い立てる 見えぼうは恩に着せないうるさがり えら張りをみそにできずに削る奴 いまの主夫味噌用人の成れの果て いさぎよく人には見せぬ向う疵 ふる疵が雨を知らせて雪知らす…

愛しくていとしくてならぬ街角

安定があって希望が見いだせる でも希望の見えぬ安定ってなに? 大津波目の前に逃げるしかない 目に映るふるさと襲う惨状を 高台に町をそっくり移すべき 愛しくていとしくてならぬ街角 いつだって慣らしの時間このからだ 秋風を肌で味わうこの季節 根性が多…

ささやかにベンチ置かれた停留所

その時にうたえることを訴える ひきかえす手立てはなくて反り返る このみちを知ったからには放さない 回り道いっぱいしたよそう思う 若さには蹤いて行けないわが時間 まるで置き忘れられてる黒い傘 ささやかにベンチ置かれた停留所 見果てない夢という沖縄の…

心飾って待たなくていい晴れがまし

ボサノヴァの新しい歌聞かせてよ 降りだした雪の下にはわれは居ず きみみずやさびしむ額灰になるまえ たまたまのいつの日までが今日だった 心飾って待たなくていい晴れがまし 佇ちつくすここは季節のない通路 左目の緑内障も灰一部 カジュアルに生まれる時代…

鍵のない傘立て傘もないままに

朝からの雨が日照雨に変わるあい 東には日が西ぞらに雨曇り 信じれば信じたくない戻り雨 降らないで傘持たないで戻り雨 日に当たる片喰ぱんと開いてる かたかげの酢漿草咲こか決めかねて 脳髄の記憶の底ににごりかす 往来の禁煙江戸が先をゆく 帰り来て空気…

妻の居ぬ男となりて詩に目覚む

飲み込んでしまった小骨胃を突つく 仕舞いまで聞けよ街には放射能 脳みその放電やろか痛いこと 左目が先に見えなくなるだろう どうしても思い出せない見えぬ者 足掻いても一日づつを脱いでゆく 飲む酒の理由を探す依存症 じくじくと入れ歯のはずが痛みだす …

追いかけっこ思いがけない人に遇う

晩の秋すだれの指に風のくる 喪の家に平凡な日々癒す日々 ちちははの身の丈に合うとき遣い 昭和史は昭和の人が死ぬるまで 追いかけっこ思いがけない人に遇う 日本地図どこにでもある支那の土地 素っぴんの雨は土砂降り人殺し 動くから肝の硬化のわからなさ …

遠からず夢焼けに逢うふゆが来る

遠からず夢焼けに逢うふゆが来る 脳髄の痛み遠のく小春かな 酒のこと懐かしむ色々ありて 酒で子を捨てたも同じ耻拾う 面に吹く風は縹渺哭くばかり 暮れ落ちて凪に振れあう虫の音よ ここだけの眺め自慢が多すぎる 入り海に小湊ならぶ五島灘 たちのぼる雲気の…

地べたより犬も見晴らしいいが好き

うずくまってばかりだと引き倒される 足が今欠けておっても歩いた気 借り物の犬に餡パンやっている 地べたより犬も見晴らしいいが好き コーラスであっても個性光りだす うざいわとかつてわが子にほざかれて 薄ぺらな政治家うしろきず見えぬ 母のうつ支えてき…

偉ぶって日本の党で井の蛙

喧騒に心の貧を垣間見る 人生の意味するところ死後の草 偉ぶって日本の党で井の蛙 正面を向いて喋れという鯰 しなかんに土下座している保守の左派 ただ網を絞ればいいと無責任 長崎もん季節を問わず花火上げ それぞれの晴の催事のあと花火 定番の花火がなけ…

浴後即吟

褌の紐が短くなった腹 この腹の臓腑にまわりゆく脂肪 追い焚きをして陰嚢をよう洗え 陰茎を扱いて洗う皮めくる 褌の紐で二段になった腹 風呂あがり一杯の水くすり飲む ただあれば秋のふらここゆれ揺れて かぎりなく問ひかけし夏いきしひと まむかつて覚悟か…

何うすれば尖っていたい心去る   分別も離散も噛んで吟にする

日韓の有象無象の維新団 鷲摑みする器量こそ求められ 支那人の裳裾ですすり泣くパクネ 生活の縮図を肩の頭陀袋 哭いたとて重しがかるくなるでなし 風琴が哭いてくすぶる胸を衝く ざっくりと更地に返し謎も捨て 味の濃さぴんきりが善き売れ残り 複雑を抜け一…

小市民その贅沢さ露地の四季

すぐ熱くなる人もいて顔の本 小市民その贅沢さ露地の四季 一度きりその季節その日々いずこ 一日は一日ごとに畳まれる 琉球朝顔沖縄朝顔ではない 涙割り茶碗酒ちびりちびりと 夜も更けて秋の霊感さえてくる 半鐘が大正までは立っていた 錆臭い儲け話に動かさ…

重箱の隅よりふらっと歩きたい

雑踏で愛もなく振り返る人 うかつにも絵の中に消えたお喋り 重箱の隅よりふらっと歩きたい 点と点反発しあうこの磁石 鍵返し別れた後にできたこぶ あの頃もこのころも惑うかんざし たっぷりと毒を塗り込む欲望を 是が非とも遺伝子に書けこらえ性 何気ない一…

音がして窓の下から雀の子

留年に遊ぶでもなく山に入る 大阪と長崎の町四十年 酒抜けば家との別れ子は離散 音がして窓の下から雀の子 天頂は開いておるのに雨の声 頓堀の灯に馴れ初めの鴎居て 顎と頤ふたつそろって食い喋る 重ね十うちわがほしい汗が出る 知らぬ道はいればそこに旅ご…

原発の風切り羽が折れている

川柳のなかにも阿呆抜ける謎 平らかな現場に立ちて水を飲む 蛆出るわ泉門(よみど)を開けてみる乱歩 原発の風切り羽が折れている 民主党国を汚している土下座 日教組歴史歪める謀反人 金持たぬから損もしないさ パソコンにあってなくてもいいアプリ 衛星が…

窓あけて太ももがちと掻ゆくなる

すすりなく灯ほのか電車道 眼の要らぬ魚にも底の噴気孔 さつも無く支援のぜにで院がよい 品格を砕き世間の裏の窓 いい気味と機械が挟むみかどの日 性根などない日の丸を揚げる人 よそゆきの顔も世間の面汚し 窓あけて太ももがちと掻ゆくなる この雨がぞくぞ…

並びゆく腕輪のもゆら響きあう

青虫は三世を生きる柔らかさ 茶の蜥蜴怖いのか恐竜の末 悪食の末裔だろう生きている なるだろう一句一句に阿呆あり 近づいて江戸も浄土も遠かろう 並びゆく腕輪のもゆら響きあう 永遠が涼しいとして「いま」は去る てのひらが燃えるのを見ている眼 確かめる…

通名のせいにして個の分岐点

立てられて厄介なのは嫌がらせ 道はまだ続いてはいる森の中 国の先広がる道か窄まるか 一億が五千になれど舗装道 謹んでパンダ引き取り願いたい 忙しく働いている観光地 ひとつぶの夢さえあれば生きられる 南洋の風 腥(なまぐさ)く熱帯びる 通名のせいにし…

素のままで通していこう足ると謂う

支那の民まことの民主まねぶ時 下剋上 中華の真中沸騰す 民怒り資本は逃げて地は枯れそ 大阪都ほんまは何がしたいのか echo これ火を点けたとき味がある 心肺の恨み重なる紙タバコ 素のままで通していこう足ると謂う 阿修羅像眉間にシワを刻まれて おばちゃ…

旋律を奏でる虫を夜が食む

鵬(おおとり)の影瞬目に暗まして 見ぬ内に街路樹ややも黄の雑じり 甘風のブラッシングで木が揃う うきくさのきみの匂いという匂い 過疎と異化うたが生まれる月の下 旋律を奏でる虫を夜が食む 降りてくる空に墜ちゆく影法師 眼がひそと空き家に見せて狙撃手…

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