[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

浴後即吟

褌の紐が短くなった腹

この腹の臓腑にまわりゆく脂肪

追い焚きをして陰嚢をよう洗え

陰茎を扱いて洗う皮めくる

褌の紐で二段になった腹

風呂あがり一杯の水くすり飲む

 

ただあれば秋のふらここゆれ揺れて

かぎりなく問ひかけし夏いきしひと

まむかつて覚悟かたらず今のあき

なつがれの天穹さるくたまもあれ

この風はしかと寒露のひやつこさ

眼のさきに鮎のしぶきが蝉をけす

しやぎり果てしみわたる秋まちにのに

街のうえ銀の灰あを霧ざれる

つぶやいておもひうづめよもみじ掻く

 

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