旋律を奏でる虫を夜が食む
鵬(おおとり)の影瞬目に暗まして
見ぬ内に街路樹ややも黄の雑じり
甘風のブラッシングで木が揃う
うきくさのきみの匂いという匂い
過疎と異化うたが生まれる月の下
旋律を奏でる虫を夜が食む
降りてくる空に墜ちゆく影法師
眼がひそと空き家に見せて狙撃手の
地の割れが吐き出しているお念仏
他所の犬散歩に来れば俺も行く
貰い仔はほとけの前で吠えたてる
鵬(おおとり)の影瞬目に暗まして
見ぬ内に街路樹ややも黄の雑じり
甘風のブラッシングで木が揃う
うきくさのきみの匂いという匂い
過疎と異化うたが生まれる月の下
旋律を奏でる虫を夜が食む
降りてくる空に墜ちゆく影法師
眼がひそと空き家に見せて狙撃手の
地の割れが吐き出しているお念仏
他所の犬散歩に来れば俺も行く
貰い仔はほとけの前で吠えたてる