[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ペット

猿山の猿子に似たるわが定め わがペットはじめは猫で次が猿 祖父がまた猿には強く連れ戻す 猫の仔が家に憑くとは能く言えり 犬の仔は馴染むことなく余所に遣る

昭和の日

昭和の日大安でない平凡さ 昭和の日仏滅であるあたりまえ 天皇を戴くことが文化財 ここにある不幸の種は己が生 つきつめて考え事をしない性質【たち】

ただ歌があって、その歌を聴いていた。

わからない言葉の唄を聴かされる 眠たくてつながらぬことただ詫びる

イーメールが送れません。

イーメールが送れません。

掌に沖果てしなく君を恋う 百態の枯れの果てより浮かぶ彩 振り向かぬ国冴え返るヒキガエル 見ざるものへちまつばくろ孫の声 身上を曲げて三処の墓に入る

2673.04.26//実は、真夜過ぎて

真夜過ぎて歌評を覗く蝙蝠子 A・トゥレィン トリオさざ波まよの唄 ウィン8ネットを切るとパソが言い TPP 打って出るしかない狩場 核心を衝いてやらねば わかるまい

俳味欠けそれだけでよしこちら側

春十七時太陽明か暮れてゆく 木漏れ日を浴びながら谷底を透かす 俳情を尽くして俳味ひとつ欠く 最短詩型に依り添い胡蝶蘭 マニュアルはあってなきこと野風負う

合歓の樹、お催合【もや】い、逸事。

木蓮が散ったまだ萼を残しおり 咲ききった木蓮だった春の逸事 閉じられた夏の合歓の木 催合【もや】い夢 お催合【もや】いで漬物を買う樽一つ 脳院の路にかぶさるねむ伐【き】らる 初夏になれば咲いていた合歓の樹であったが、去年の冬口に伐採された。理由…

逝く歳

逝く歳を裸ん坊で生きてやる 横並び事なかれ又無責任 民衆の民衆による再稼働 歌の灯【ひ】の夢の畳に魂【たま】すだく 水禽の領海侵す人である いつだって光があれば影がある

羽化の翅

飲みつかれ呑まれて飲んで酒の垢 真実にどれだけ近く背く貌 還暦で余人となりて生きる日々 川柳の十七音字我も住む 生きながら詠み手となりて羽化の翅【はね】

廃線のレール臭

生き返る虫鳥と人はなにもせず 八十年後の少年その後風の岸 春老いて兄妹やっと睦みあう 廃線の草蒸すレール臭いあり 宵越しに長崎弁をまた忘れ

あといくつ死に会うだろう止まぬ雨 嘆くまいあなたがいれば逢える夏 傘を差すために生まれた今帰る 海が来る暗渠の上で遺書を書く 電柱がコンクリになったのはいつ

乾いた感情

干からびる鎖骨心に汗をかく しびれきる左足指風邪心地 どの小石にも影ありわれにもあり 地球儀を転ばせてみるどこも海 乾いた感情を空に投げ出す

猪鹿狸の森近し

ニコチンの少ないタバコすぐ飽きる 悠然と菊見るごとく友と逢う 快然とおのずからなる友の顔 向かい風青臭き中煤けあり 森近く猪鹿狸出るという 今日は中学時代の同級生と逢ってきました。そこが、いのしし、しか、たぬきが出るところだそうです。残飯あさり…

夏が昼機嫌はどうとやってきた 国つ風大蒜【おおびる:にんにく】の花隠し畠 大根の花がささやくもう喰えぬ 中学の友より電話あした会う 喪うもまた出会えると決めること

暑がって飲む酒にまた暑くなる 腹いせに被害者意識レイシズム 平民の中に格差を招じ入れ 常民と云う名のすごい保守思想 民衆と云う名で括る民主主義

風流の極みが倹約リサイクル

風流の気持ちが街を汚させず 持ち帰るゴミを我が家で分別す 品格のあるひと柄を押しつけず ごみ一つあるとないでは大違い 風流の極みが倹約リサイクル

盗撮も今となっては病なり

左巻きブログのさばるランキング 活動家実態披露文学碑 TPP情報漏れぬ舞台裏 済んだことそれができないまた揺れた 用心を決めたつもりでおまじない 厄除けを願って智恵の廻りすぎ 裾めくり今じゃ盗撮依存症 ひねくれた男自慢の盗撮画

何もせぬ今日でありたり

聞かないで構わぬ話聞いており 高すぎる鼻が学びの邪魔をする 言えぬこと元素記号に気候帯 決まり手は微分積分複素数 てのひらは未来映して何もない パン二枚焼きヨーグルトつけて食ぶ マヨネーズパン焼き煮苺ヨーグルト 過ぎたこと昨日のことは口笛に 行き…

黄砂降る風強し長崎垤【ありづか】

進軍のラッパ吹き継ぐエゴイスト 手は後 肩で他人を押す「さくら」 生活は手押し車の箱の中 ホームレス家を畳んで仮住まい 歩調とれ癌回廊の休憩所 蟻塚の歩哨基地そば黄砂降る 一難が去ればやれやれ備え解く 迷ってる大人の目から見るこども 戦争を教科書だ…

4/10  赤い雪

日常を開いて見せよがらん堂 文明を鉈で切り裂く戦争屋 葉桜に包まれている花御堂 清明の時節や雁が北に行く 誰に言う蹴りたい背中前を向け 文明は蛇にピアスをさせている 身を分けて二十世紀をまだ生きる 不条理に切れる老人発見す バーチャルに梯子を掛け…

これに、どんなタイトルつけますか?  もとは「あ・・・・・・・・」です。

行く春を惜しむや楠の葉は照りて

年金が少なかろうと生きる智恵 雑談の広がり深き思いやり 楽しんで生きておるかなご同輩 さっぱりと水飯すする氷乗せ 日の丸を愛すればこそ折りたたむ かさぶたの剝がれて今は四季の風 照る若葉哲学持たず一行詩 始まったばかりのトラに期待する

川柳という文明批評

熟れてゆく今が我慢の勘所 月の喪に地球が淡し合歓の花 還暦を過ぎて始める男道 鳩が死ぬそれだけでいい国のつら 憲法のねじ切れており桜伐る 虫食いの桜並木を誰が守る 歩調とれ云われて後ろ向く兵士

油虫嫌われており生きており

新生の人や飛び入り花の下 豆の飯小さき畑の贈り物 水飯を食うや家人の留守の時 ボンボンと柱時計に零時なし 油虫嫌われており生きており

己を吐いてしまうことが川柳でも俳句でも根っこになると思うのですが、いかがでしょう。

己が根を見続けること穿つこと 今の気を吐き続けてや明日がある 大慨ががっかりさせる今であり がっかりとうっかりが同居して がっかりも新たな欲に救われる

精根が尽きた所に欲の貌

少し気になっていた町内の庭樹一本。さっき出かけに見たら、若芽がいっぱいついていました。枯れるのではないかと心配していましたが、ホッとしました。 精根が尽きた所に欲の貌 惚けてもこけても人間欲がある 静かなり鳥インフルの兆しあり 支那を食うFT…

2673.04.04 

川柳のブログというので開けてみたら、川柳はなくてゴルフの話。まさに老後のボケ防止の用足しかと、がっくりきた。さもなければ、写真入りの額縁つきの川柳さま。 わが味はうすくちにして老後なり 高齢化生命淘汰安定化 老いたるも実感のない未熟者 プライ…

春あかね暮れゆく桜歩きだす

大阪の桜も散り始めたそうです。 ほほえみをいっぱい呉れた桜歩きだす 青き葉を心にまとい呼吸する 新聞も読まず一日過ごしけり 情報はまず選ばれて差しだされ 知らされぬまま生きており情報弱者よ 鉄道オタク天狗になって桜伐る 先月、長野県「しなの鉄道」…

こちらでは今後川柳を中心に据えて取り組みます。

ともすれば川柳はほかの定型詩に比べて、低く見られがちですが、川柳は物事を真正面からだけでなく裏にも側面にも回り本質を把握しようとします。これを、穿ちと言います。 何う【どう】坐り直してみてもわが姿 井上信子 病人のかほを残らず蠅あるき 川上三…

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