[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高層の水流れ落ち霧となる

丸ごとの慰霊兵士も市民をも 等しく祀る例外を許さない 敗戦の被爆国御霊に節度 敗戦の被爆国魂の嗜み 先ゆく御霊いしじのみちを付ける 国体は皇室仰ぎ国を守(も)る 幾つもの蠢き生の革袋 とれたてののインフルエンザ海渡る 人生の時間人にはところてん 人…

夢は聖域

聖域のただで自由と夢だけは ただごとに浸る幸せ安堵感 七人の子がいて孫は二人だけ 土建屋に美学あれ黄泉平坂 憲法ややこしく捩じる春沈む 竹島は国産核の実験場 高が二千年然れども二千年 国境の線が流れる日本国 日の丸は統一旗と決めている 哲学は足で蹴…

題詠の句では勉強にならぬ

撮らないでいた風景を歩き出す 見たままの夢に記憶がしゃべりだす 登龍門って思ったが違う本 憲法に騙されている日本人 川柳になっているのか疑問あり 人間のこと文字にして淋しがる 病院が一日おきに髭を剃る 日本人意識が日本創り出す 対岸の彼女の未練振…

猫の恋

表札にねこと書いたよひとり者 本能がさせろと迫る季節来る 唸ってもこの猫道は通さない ねこ避ける身体に犬の臭いあり あるまじき民衆の名のテロリズム サバイバル平和社会の裏側で 今上陛下軍事力から足洗い 人間の尊厳捨てるヘイト主義 つらいもの仮面張…

領海のラインに浮かべ釣りをする

確として支那との戦選ぶまい 誤解するメディアが鉈を振り上げる 戦争をするぞと日本見えを切る 冷ややかな笑顔で過去を今に見せ 靖国の神道の皮剥ぎ取ろう 宗教の色を奪って鳥居捨て 跋扈する魑魅魍魎の戦後主義 それならば根柢を問う荒療治 どの国も未来の…

売国か収奪か揉む辺野古沖

うまし国さても怪しい国の柄 国よりも人に自由があればよい 産業革命要求の勤勉性だ 収奪と搾取を煽る美辞麗句 売国か収奪か揉む辺野古沖 駄法螺吹く打ち上げ花火高いほど 都の未来誰が占う 加減わからぬ死のダイビング 国政に飽き都政牛耳る 新自由主義国も…

物の見方は考えようで変わるもの。

地に帰る時にはすでに人じゃなく 循環の浄化作用にガタがくる こだわりを持つと己が見えて来る おむすびに見えてくる煙突の空 裏側の月なにやらしゃべりたそう 本当は地球であってほしい丸 人間を剥いているから焦らない 別れとは助走の要らぬ船出です 人間…

脱原発は変革じゃない。騙されるな!

0と1 人の欲望はさんでる 身の丈に大麻解禁 手が届く 俳と川、短歌もあって表裏 風景も削り棄てれば何かある 年号を払ってしまいたい心 海豚をイルカというてペットにし 靖国を難ずるほどに白けゆく TPP改憲よりもすごい波 辞職した時の時間の細川氏 現…

2014・01・23   林住期を実体験する必要があるかもしれない。

メディアなら次々腐るここが旬 林住期子去り親捨て家を出る 欺きの線型時間踊らされ 日の丸を雨降りだして思い出す 酒を断ちテレビ絶っても生きられる 女とて乳のなき現実がある 犬になり甘やかされて捨てられる アメリカの気分に一喜一憂す 憲法の皿回し誰…

時間について考える

線型の罠にはまった時の意味 捏造の地球時間に生かされる 大地から始まっているアプリオリ ときじくの小道に遊ぶ遁れ出る 振れ滾る今という点が今ここ 瞬間がすぐ過去になるだから何? 過去形は想い起こしてわかるもの 未来などあってないもの見えぬもの 打…

無題

天の声寂しかろうと小雪舞う 貧しくも生きてるうちに矢を放て 黒白の間に色を愛せざり せっかくも人の間に生まれたり 遺伝子が広がってゆく人の沖 老後とは踏み段蹴った後の事 世の中に踏まれてもいい草はない 争いを避ける普通の国であれ 冷厳な事実重ねて…

寒の夜の月に雨ふる

居ながらにぴえむにてんご沁みる夜 公害の防止技術を売るべきだ 資本主義コスト懸ると教えちゃれ 明治期の子規の知らない江戸があり 灰色に見えて爽やかテント張る 盃に浮かぶイメージ土こねる 寒の夜の月に雨ふる蛇岬 空耳に蝉が住みつく空蝉の なにごとも…

まるで瞬間芸のまつりごと

日の本の時の滾りを忘れ兼ね 心得を戦を知らぬ宰相に 悴んでいても勇魚を追った年 たいらぎを望む心で蠅を追う 生臭いのが好きと政治屋の性 荒くれの裏の臭いに染まる場所 丸腰が我も我もと通せんぼ どうしてもいびつな形味がある 原告の秘密の保護はどうし…

月と戦をするわけじゃない。

四次元の人から見れば木偶の坊 月うらのかぐやの宮処つきの内 天つ時たどり着いたる斯くや族 時越えて墓場と知れた月の裏 身の内に抱える「とき」は血を示す この今も月の事々見ておらぬ 月の基地地下大都市を造りたい 原発も月にあっての価値がある なにや…

舞い戻る魔界の使者か屠殺人

日を渡り空即是色はだか虫 叩かれて大きくなった訳じゃない 鎖されて自由なことの有り難味 なけなしの権利放棄の不投票 お金にもルーズな人が舞い戻り 壊し屋が三人寄ってなに壊す 日の本の土台を壊す調子乗り 選挙には魔法の利かぬ口達者 産声を上げて玄孫…

日本史を呑み込む海の平らかさ

天からの言葉を踏んだ二本足 危機感に東京の人他所の事 東京の泡立ち他所に行ってくれ 日本史を呑み込む海の平らかさ 鬼の面剥がれないからつけている 言い訳が上手になって困ります 恋をしていいかななんて云えばいい 雪を見て花を見てから春にする 天秤の…

靖国のかくてありけり無一物

まん丸の安くてうれし太鼓焼 まのあいた時の岸辺に戯れる 尿放ち終わるやうしろ振り向かず 退屈の虫がいるなら焼いて食う 三倍の時間の星に行こうかな 目の前の鏡の中の一人きり 頃合いのお隣さんも一人きり なつかれて虫が住みつくお年頃 靖国のかくてあり…

移り気な魔法の色

哭くことのできなくなってもう五年 たそがれる心の島ね拡げゆく 憂鬱をかぜに晒して糸を切る 泣きたくて甘味が欲しいわけじゃない 綴っても繋がらなくて伝わらず 移り気な魔法の色に避けられる いつまでも再生しますこの心 長崎に雪の待たれる寒の内 治癒力…

寒に入っての九日目、寒の九だから、寒九。

だれもみな忘れたふりをしてるだけ 君がこそガラスの靴を履いていた 十二時を回った後のすっぴんで 魁の梅のたよりに寒の夢 突き当たりわきの空き地の門を開け 閉じてみる逆光の位置ずらしつつ 闇を出て日なに影踏み続けたい 低温を土に小突いて花よ咲け 止…

梅にはまだ早い。

一枝にまだ来の春を凍みて待つ アメリカにリニア開発五千億 思いやり本国分も持つらしい アメリカの大蔵省に成り下がる 大阪と新潟盗りに支那の手が 何せずも沖縄ころり支那の手に 目も耳も沖縄の玉ふさいでる 沖縄に自立の心あればこそ 自立とは独立でない…

ため息に色があること

文芸はをみなごでなく種下ろし 叛逆児そんな言葉があったっけ 右派に無く左派に取りつく「砦」考 あいでんてぃてぃ己のいまを掘り下げよ 習慣になってしまった拾い読み 恋の夜の片道切符にぎりしめ 黒と白 色はふたつの外にある 忘れない明るい夜を独り占め …

くちばしをいれて勝手に死んでゆく

今どきの保守派諸姉兄が、古今和歌集に関しての愚評愚論の正岡子規や和辻哲郎の妄想癖、平板趣味のような華氏百度で沸騰させるような門外漢とは思いたくありません。保守とは既存のものあるいは既説を〈肯定〉するだけのあんぽんたんではないはずだ。なにが…

やしきたかじんを弔う

しゃべくりと唄う声とが釣り合わん 表向き顔と声とを使い分け 大阪の愛執きかす恋の歌 東京を唄って大阪思い出す あほなこと笑いとばして場をもたす こだわりは酒と一緒に捨ててきた 今だって洩れるこもれび恋もする メモをするいつ忘れてもいいように 何度…

寒の内ですね。

あめふらし雪は降らすな凍りつく 月よりの使者の来そうな明るさよ 尾てい骨 尖(さき)に延びないあの知覚 四苦八苦天井を見てかかと見る テレビからアンテナ線を外した日 うわっつらの単語のちから信じてる 目の前にあるものだけが今を云う ネットから題を…

ディテールのデフォルメ

削りだしまだ小さいと感じてる 削り出す対象は自分であり自分が向かう対象でありイメージである。滑稽とは何か。軽みとは何か。平句の面白さとは何か。川柳は一行詩にはなれないのか。 ストーリーよりもディテールのデフォルメに中心点を合わせよう。細部の…

領海に支那の棺

闇に捨て闇の残した誰のごみ はたらけど伸びてはくれぬ棒グラフ 冷涼のカサブランカは白い家 眼をあげて薬の時間口に目に 今もあの十七日を忘れない どこにでも急ぐでもない窯の口 騒ぐまいわが領海に支那の棺 一行の詩と滑稽を見据えたい 忘れたいことばか…

ほろほろと寒波が避けて通りよる

寂しくはないかと自問してみる日 たいしたことはなかったななくてよい どこにでも川は流れる見えぬだけ 枯栁遊んじゃいない眠ってる 丸まって石段これも百年か 軒先が低くて顔にあたりそう 助手つくと態度が何か面白い ほろほろと寒波がよけて通りよる 食い…

寒に入る

行かないか其処ら辺まで蝸牛 暑すぎるサーモスタット壊れたか 歩いても歩いても気づかない人 灰色の窓から青いだけの空 飛び跳ねるひかり恋しい寒に入る なかんづく没り日のあとのひとけなさ 乗り換えるいくつの駅があるんだろ 臭くても蒸気に曳いてもらいた…

遠い桟橋

逢いたくて逢わないでいる冬の岸 あるくには歩いてきたが雨やどり あさっての遠い桟橋きのう見た 線路から離れて見たが何もない 朝露に閉じ込められた蟻のうた 駆けることできない今は這い廻る 蝸牛のようだと云って僕は行く 先を往く誰もが通る疵がある 延…

さりげなく

武家政治軍事国家と云わぬ訳 国体の続いた訳は神の種 家の皮めくればそこは蟻の城 日の影を剥がした後につんとした なけなしの感情捨てて腹がすく ポケットは無限の穴で脚がない 空白に語らせぬため日記書く 身についた風を何とかしたいもの 借りた傘返さな…

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