逢いたくて逢わないでいる冬の岸 あるくには歩いてきたが雨やどり あさっての遠い桟橋きのう見た 線路から離れて見たが何もない 朝露に閉じ込められた蟻のうた 駆けることできない今は這い廻る 蝸牛のようだと云って僕は行く 先を往く誰もが通る疵がある 延…
武家政治軍事国家と云わぬ訳 国体の続いた訳は神の種 家の皮めくればそこは蟻の城 日の影を剥がした後につんとした なけなしの感情捨てて腹がすく ポケットは無限の穴で脚がない 空白に語らせぬため日記書く 身についた風を何とかしたいもの 借りた傘返さな…
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