[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

公の事業に集る派遣業

ネオリベラリズム煽がれている不自由さ 民族の公器の自覚ない社説 国による規制無ければルール無し 自律する社会の公器個の自由 公の器たるべく自由人 民営化しても公器の自覚あれ 公の損益分岐押し上げる サービスの蓄積派遣社の資産 私企業のめざす損益分…

春の雨は優しいはずなのに、すべてがぼやけて見える。

忍び寄る全体主義の靴の音 その口調 夜警国家の響きあり 唐船の荷揚げに雨の晴れて欲し うら若なひかりの射して春の雨 街路樹を芽附き枝ごと伐り払う 唐人の髭も看板腰の位置 丁髷のオランダ通詞下駄を履き 別々に抱妬の帰り路俯いて 母国語は図形に見えず意…

不眠じゃないけれど。

早起きも蛙群れなす目借りどき 眠たきに負ければ医者痞え 眠たさをこらえて医師の門叩く

川柳の雀何やら気ぶっせい

散歩にはいいシーズンと汗をかく 桜木の散歩路上に人が増え 起ってみろしつこいだけの壁の紐 どうしても欲しいあなたが持っている 便壺に入れ歯が落ちるどうしよう あほうどり壁を登るにゃ羽が邪魔 たまたまの窓の反射が目に這入り 晩春に小ばえのたかる手水…

ちょっとはましになったけど

立つことが嫌になるほど落ち着かぬ 苛ついているわけじゃなく抑えたい 鼻水が止まらないのは春の風邪? 風邪なんだそう思ったら楽になり 変調が腹に入ったり洟になる 日常の色までが日常の 風景のそとに想像したくない 鳥肌の立つ想像の異空間 手をつなぐ人…

神さまのお使い

眠たさをこらえて医師の門叩こ つばくらの戻る巣のない里に住む 晴れてきて眠気が消える浅ましさ お口開けてに飽いては膝を組みなおす 天だけが知る涸れ川の心持ち 照り降りに構わず流れ絶え間ない 潮上る暗渠の中を鯉泳ぐ 泥のないきれいな川に鷺来ない 気…

川柳に苦吟吟酸顰めづら

頸つなぐ狗ほど部屋を回り兼ね 友吠えをするほど若くないつもり 吠え方を聴き分けさせている二匹 生あくび許すほど脳使わない 眠りたきゃ眠れるはずが眠れない 飽くことのないはずの曲者がいる いさぎよく手を引いてみる何かある 眠らない蒲団畳んで幕開ける…

心まで糖尿病に罹るまい

道を見たか?彼岸に至る母胎から 聞こえないスイカの本音をどうすれば 電話より歩いたほうが好都合 臆病を箱にしまった蝶番 待っていた瞬間時計止める役 人生の時計を止める監視役 監死役どこで何しているのやら 幸せになれる者ならなってみる 書きながら吐…

わがものとしているかその物差しを

わがものとしているかその物差しを 引き換えに命差し出す気はあるか 原発を東京と沖縄に持て なぜ今に「はだしのゲン」をもてはやす 皇室の在ることに唾を吐くやつ 表現の自由を楯に引きこもり 対話なくみやこにさせる市民たち 人口に矮小化する都の論理 東…

ぬる湯好き

全没に負けるものかと意地っ張り 新しい時代とやらの後ろ向き 曲がってもくねっても道は一本 どさくさの時代知らないぬる湯好き 団塊の通った後のぺんぺん草 駆け足の今年の桜 何がある 生きていてをとこをんなでいたいもの 見栄坊の癖はなかなか治らない 隠…

春雨に一会一盞はるの顔

卒業子以下同文の顔をして 春眠に薬の効いて二番覚め 満水の黒海の詮抜いてみる つばくらにまだ東北の家がない 風戦ぐ恥毛のようなさくらばな 桜木の岡をめざしてさくら植ゆ われ思う官僚制に武士道を 退屈を買ってまで読む気はしない 拾い読み筋を読めずに…

仏陀の余熱

祭とて鎮守の杜を憶いだす 信心と別の判断ムラの神 歯ぎしりの峡の石垣から聞こえ 雨の止み谷渡り聴く日暮どき わが手なる土器の歪みに気も紛る 銭に生き死に死ぬ先の弥勒かも ポッと出の仏陀であろうはずがない 捉われて弥勒の像を摩る莫迦 悟る人迎える大…

人生の意味を問いたい顔でいる

春の路行事の意味を失って 先生の仕事の意味を反映し なにげなく生徒の数を管理する バスの箱クラス単位の小旅行 バスの外眺めるだけのゲームなし 町たずねごっこ遊びの延長線 帝国の欲望の渦閉鎖域 変態の邪鬼学校の門鎖す 民主化の進まない輪の奴隷たち 学…

格差を嗤う違う意味

労働者無意識のなか読み替える 労働者鏡を見ないワレの貌 感情が表に出るの飲んだ時 平均の寿命どれだけほんまかな 寿命にも格差が炙り出されいる 工場の油のなかの労働者 山畠に汗水流すお百姓 古すぎるイメージ操作搦められ ローソンでこき使われるお兄ち…

どこにある安心できる材料が

先進の技術を壁が取り囲む 開かれるSTAP細胞特許無し 紛れなく神の技術の出発地 ミサイルの実射テストに慣れ生まれ ひょっとして海底開発北の罠 日本海化石栄えた時代ある 新潟で出たのなら島根県でも 領海の範囲の中の地下資源 現物を手っ取り早く欲しがっ…

結局は俺の形になる器

人生に意味があるとは知らなんだ 退屈をなくさぬように飽かぬよう 空も海も大地も人を無視してる 快楽に理屈求める変な癖 あるがまま気楽という字呑み込んで どんなにか心配性よ鍋と蓋 年寄りを苛めないでね花の席 服まぬから味を知らない薬剤師 化学式知っ…

あきらめてたまるか

いつだかは桜に雪の積もったな また北の寒気団鴨追い返す 世紀末日本列島亜熱帯 ひょっとして日本はまんま台風の目 核遺物閉山鉱に担ぎ込む 列島のエネ資源これ急務なり 大概の国が持ってる秘密保護 兵・軍備持つと使うは大違い 軍事論その無理解が亡国に リ…

自由律俳句の現代化

自由律俳句。 巨頭ふたり(尾崎放哉、種田山頭火)が世に知られた後、活動家は存在するが既存の総合誌には上がってこない。内在律と言ってもそれは、突発的な詩的衝動の発露であり、一般化しえない。むしろ、音数律の面から一・二・三音字の組み合わせという…

俳句とはたとえて言えば地中海

浸食に切れない形詩情あり 川柳の海誰からも支持される 俳句とはたとえて言えば地中海 西の穴切れているのが味噌の花 人間の暁いまは田の肥やし 逆立ちにさんずいガワを踏んでいる 臭いのが気になる電車のつり革 ガス室でどっちを向いて屁をこくか 暁の人間…

PM2.5本来無色そう思う

悲しみは雲の間をやってくる 地に湧いて広がる緑日に笑う 人の世に近づきながら鬼隠れ 流れ星冷たいままに光ってる 人影をはみだしている誰の影 降り積もる山に海にも放射能 PM2.5支那由来また日本産 縦割りの弊害ここも民不在 PM2.5見えぬ日本の裏事情 PM2.…

クニトクニ モミアウアワイ ハダカナリ

右寄りと言われて右に向かう人 三太郎すももの品種懐かしむ 右は断崖左に行けば蟻地獄 左右いずれにしても命綱 いまの友保険になるとも思えない 一年が過ぎた今前向くだけだ これからは闇に歩くと思うべき まっすぐの道下りのぼりも判らない 真の闇穴の在り…

生き乍ら御霊の見える眼がほしい。

脳みその記憶野にない境川 時の闇欲望の河流れゆく 底のない穴いくつある川の淵 仏説に後からついたお伽噺 魂を選別するという思想 天と地となぜに分けたる因果論 真空と氷の月の基礎知識 木と紙の家と人間焼いた国 他力浄土に横紙破る禅思想 仏陀から根別れ…

鳴る神の音を頼りに山歩く

川柳的に歩いてゆこう廻り道 人々と人の心に寄り添おう 蹴落として家族のために奪い合う 人間の心まごころ意地っ張り 昨日6°c今日の長崎12°c 元気かい一言がいい疲れるし 寒くないただそれだけの春である 今なにもあなたの何も欲しくない うわばみの夜の…

見るからに表情筋が暇してる

酒やめて口数減った私です 昔なら俺が俺がでありました 一歩二歩引いて話を聴く癖が 喋ろうと思えばそこはその時に 言いっぱなし聴きっぱなしのミーティング 今は昔アル中それは依存症 いつだって飲んだらもとに戻ります 依存症生きてる限り消えません ハッ…

出世して人間性は野暮のまま

ピンハネの絵図お上から派遣まで 使い捨て使いまわされ涙売る 赤ら引く膚にみなぎる日本人 断絶をさせまい技術文化網 賃金の自由を競う日は来るか 固定への流れ揉み合う最賃制 肥大する派遣会社の手数料 年金も飲まず食わずじゃやってけない 年寄りをひけら…

粛々と堂々と工程を踏む

疲れたら休むことそれで進める 諦めるって何をどうしたいんだ 民間の活力なんぞどこにある 儲かる話 先走るピンハネ 現場3000人即時全員 公務員 日雇いで保険もなくて丸投げで 国民は国家事業と信じてる 民間の成果競わぬ固定給 片づけと瓦礫の処理に明…

ことばとは無を持ち込めぬ空間だ

夢じゃない現実はいい加減だよ 人が望むのは現ではなく主人公 退屈を生み出す未来社会なの 禁欲でなく過激な我欲ほら空虚 欲求を表現するという態度 セックスの行為の裏にも退屈 ヒステリックな主人公に成りきる 虚偽の手による祝祭の色と音 来ない世の弥勒…

今さらに神になれとは言わないが

神不在どこまで行って来るのやら 先生の手が止まってる迷うなよ 仰向けの腰の痛みに時間読む 診療の説明無くてネット読む 患者だから喚きたいのを我慢する 大雪をきれいで済ます政治論 テロがテロ呼ぶ口実になる仕組み 少数派踏みつけ島を盗りに来る 革命の…

大阪を韓国にするイルボニャン

まじないに神のお告げと泣かされる 心のブレと結果オーライ見透かさる ひとりびとりの聴こえの眺め違います クリミアのロシア人 国持ち帰る 大阪を韓国にするイルボニャン 喧噪をネットの中に閉じ込める 辛すぎる聴こえていない振りをする 群肝の心 手を引く…

はるのこねこのこ

俎板と出刃持って来い小指出せ 起請文花魁指の血を押して しゃぼん玉追っかけてったモデルさん 春だなあつぶやく椅子とシャボン玉 がんばれよなんて言わずに聞き役に ご指名の枠に外れて次を待つ 偶然に一部の人の枠に居り 思い込み顧客名簿の古い順 恋猫の…

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