[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

過去記事

AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.10寓站雑記帳

DATE: 02/10/2013 22:23:45
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冴返る 朝の光の飛び抜けて


薄氷や春日のかすれ世のならひ


人生を苦労して春浅し


滴く石三千世界目覚めけり後出しジャンケンもてあそばれて


薄氷や天変地異の内と外


花びらの黄色さざめく夢かたち れんぎょう たんぽぽ なのはなばたけ


さよならと言ひたくなくてさやうなら言つてほしくて0番ホームへ


故郷との訣別ありて告げにゆく0番線は私鉄沿線


菜の花ネムと櫂ひつじさん


湘南のハニーアイランド春日傘


そらまめと菜の花ネムと春日傘


賑やかし君逃げ水となりしかな


沈黙の向かうに剥がすことば撃つたじろぎながら意味を問ひつつ


夢色は涙色かとふざけてるグラス片手に白に乾杯


大井川足留解けて上るかな

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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.11寓站雑記帳


DATE: 02/11/2013 22:52:35
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菜の花のネムは安らぐ紀元節


紀元節前夜に思ふちよろづの泉下の労苦今に実りて


軽くなし二千六百七十三年前のこの夜


前夜祭建国記念の日には無し


建国の日よされば建国の父覇王の家は今つつがなし


アエラ自掘る覇王の家祭知る知らぬ


春節や時妖かしの荼毘として


春浅し覇王の夜の宴かな


忘れじの道とぼとぼと春スキー


春スキー冬風景と切り返し


雪融けて そこここ露頭 廃棄物


そらまめは逃げ水だから深呼吸


軽々とカスタネットの音高く灰色ぐまを追ひ越してゆく


オスプレイヘリコプターの兵士達平然向かふ日本国境


軽やかにカンガルー跳ぶ振りつけて


陽動の作戦立てる計画の偽報を流すコンタクト・イン


涸れがれのシュプレヒコール作戦の日付確定紀夜25:00


川明りNK戦域二日月陽動三個記号ア・サ・シ・ン


寒々し活断層の評価損

頬張れるトマトはいいさ紀元節


日焼けした肌に吸い付き思い出に消えてゆく白い腕時計


川底にぬらりうなぎよ生の垢


躓いて時の割れ目にひさがれた己の影に移ろいまなこ
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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.12寓站雑記帳

DATE: 02/12/2013 20:14:17
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BODY:
原発の踏み絵争い踏みしかな


居直れば心にかけぬ踏み絵かな


キリストの絵踏みと同じ所業かな


白昼夢ちぎれたる断片のキレ顔定まらず今もただよふ


白々と見え透いてくる民主党


退位する法王 世間の風に毒


丸ごとの心配をするたなごころ


河底に眠りつく日の美なるかな白き腹なるうなぎ傷もつ


涸れがれのシュプレヒコール見忘れた汗美しき片恋まみれ


頬張らるトマトは春の紀元節


忌日あり酒にすべてを語らしめ


パソコンに居場所を取られ行く末を正しく思考する万年筆等


世にふるやさらに芭蕉の句はやどり


笑ひ抜き笑ひ去るべき眸かな


菜の花に小首かしげるからすかな


荼毘に赤いバラ数本手向けやう


テレビ断ちしてゐる訳でないけれどついパソコンを勃ち上げてゐる


この空はいま頃になつて初雪か雨と融けあう春忘れ雪


しんきらりさう見られても気づかない菜の花畠鬼から人を


夕まぐれともしびの無きふあんふあんの狭霧に紛る雪の淡さよ


極上の一日溶けてひま倶楽部


ひととせを人一倍も皸切らしガラス拭きたり風にあふられ


小謡を習うてみんか慰めに


近頃は即席で飲むしじみ汁
                                                                                                                                                       

AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.12/2 艸波雑表

DATE: 02/12/2013 22:20:11
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BODY:
 さて、五七五とか七七、七五とかの日本語の音数感覚は、日本語を母語とする人には持って生まれた体質だと思います。幼い時から身体の中に投げ込まれ続けた言葉が、構文も文法もごっちゃになってリズムを体が覚えてる。そう、だから・・・言葉が口から俳句や川柳や短歌になって飛び出してくる。季語とか「キレ」とかわからなくても、とにかく五七五とかになってる。そういうものだと思います。それぞれの歌の形をむつかしくさせているものってなんだろう?型枠にはめ込んでゆくという感覚に慣れるということなのかな?季語が要るのは俳句で、「切れ」も俳句には必要だ。原則はね・・。ないのもある。どれも韻文だから・・・といっても日常会話の言葉で句や歌は作れます。昔の言葉でないといけないということはないのです。入り口は圧倒的に広がっています。ルールはそれぞれにありますが、楽しむことから入ってゆけばルールは後から覚えたらいい。それでないと何百年も続くわけがない。短いからむつかしいとか長いから易しいとかあると思います。その反対もあるだろうし、季語があるから好きだとか、季語にとらわれないから川柳がいいとかあるわけだ。読んでみること、作ってみることが一番だと思います。
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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.13/1艸波雑表

DATE: 02/13/2013 10:36:19
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・鵙贄【もずにえ】は待つ 風晴れの路地  

この「七七」に誰か付け句をつけてくれないだろうか。


一例。


アドリブのうた声ひびく港町



アドリブのセリフを吐いて歩みだす



君の名はアナーキーかな僕の名は



ふらりことあきらめてゐる私です



夢の河金色満ちて唄いだす



春ほとり誰か呼んでる雲の中

◎ 

今度は誰か、これらの五七五に七七を付けてくれませんか?



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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.13 / 2 艸波雑表 
S
DATE: 02/13/2013 14:42:47
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  12連句独吟「支那に保険する」

春ほとり誰か呼んでる雲の中 

/ フリーキックの権利もらった 

/ 国体と領土保全が第一義 

/ 君の炎の中に立つ我 

/ 公安の窟に昇るは狼煙かな 

/ 作業療法身につまされて 

/ 改善の見込みはありや竜のひげ 

/ 大気汚染と核汚染あり

/ 煮え切らぬ末は民族大移動

/ ラグビーに持ち込むほうが良し


/ 
尖閣北方領土竹島

/ 
開発と環境保護を優先す
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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.13/3 艸の波テレパシー
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DATE: 02/13/2013 18:02:24
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気分転換して気持ちよくなってもらいましょう。

今日の半日は連句を作るのに費やしました。

十二連句は一番短い形式だと思います。

独吟ですからどうしても独りよがりな詠い方になります。

3人か4人くらいで作りたいですね。
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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.13/4 艸の波テレパシー
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DATE: 02/13/2013 19:38:29
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あまりにも「あっけらかん」とノートになりました。

実は短歌は、結社の「塔」と同人誌の「かばん」の会員です。俳句は結社の「河」会員です。それぞれに特色があって面白いです。さすがに川柳結社にまでは手は出せません。おいおい考えるつもりです。長丁場になると覚悟しています。せめて10年スパンで考えないといけないと思います。自分の句や自分の歌がどのように変化してゆくかを楽しみたいと思います。


自分の変化というものは自分自身ではわからないものです。作り始めてからずっとノートに記してきました。この1週間前からは羅列ですが、ここに入れるようにしています。この形でしばらくやってみようと思います。
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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.13/5 柳・俳・短メモランダム
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PRIMARY CATEGORY: turedureつれづれ
CATEGORY: turedureつれづれ

DATE: 02/13/2013 23:54:23
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仮分数 壁に耳あり鵙の贄待てば昼天 風晴れの路地

アドリブのうた声ひびく港町飛び出す子らのこえも響くよ

アドリブのセリフを吐いて歩みだすカットの前に踊りだす街

君の名はアナーキーかな僕の名もアナーキーなのホワイトリーダー

ふらりことあきらめてゐる私です新聞の川柳欄を見て

夢の河金色満ちて唄いだすとよもす青の深い恋歌

春ほとり誰か呼んでる雲の中

芝焼くやフラミンゴ一斉に Take Off

草の沖波かき分けて心中する

幸せは油断してると朝寝なり

花守は裔絶えしかな花も果て

昔日の花街道や野面荒れ

ぶざまに歳を食いまして茶碗酒

沖の風草の座敷に通いぶね


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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.14柳俳短メモランダム
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PRIMARY CATEGORY: turedureつれづれ
CATEGORY: turedureつれづれ

DATE: 02/14/2013 19:54:53
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己が身のえぐり出さる純情を雨降り晴るる日々に曝せよ

かさぶたに埋もる感性乾かされ月光の中開かれ疼く

血の中に干からぶ痛み浸しつつ心臓ねぶる舌の刻印

鬱々の影は伸びゆく己がじし日々に暮れゆく曲がり角見ゆ


春めきて畦に散りたる烏かな

けさの月 泪 はぐれて余寒かな

あをと声春めく色や太鼓焼

蕎麦汁や草摘むまねをせむとかや


またしてもバレンタインか花に蝶

レスリング格技の基本なぜ落とす

ニコ生の中毒になるなぜ病気

あにき鍵もっとんのやろ?持っといよ

昼下がり冷ゆっばいここは目覚町

白髪があるよおねえちゃん 染めてるね

おばちゃわん手袋いるか重装備

当然のように渡るよ電車道


凍ゆるむ歓送迎の出会いかな

凍ゆるむクラリネットの円き音


いたづらにしては長くてもつれさう一匹の犬人間のオレ

口蓋に入れ歯でふたをしてしまひあの独特の感覚忘る


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AUTHOR: 寓站
TITLE: 2673.02.14/2 艸の波テレパシー
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