[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

捨てられる昆布の中の普遍性

生きてるか己に声をかけてゐた

あぢさゐの枯れてぞ今は駆ける夢

秋はらりひらり紅葉の空気音

幸せの見本が吠える新所帯

いつしか月のひかりの酒場酌み交わす

いきものの月浮く角の先の先

見ず知らず人の頭に月は照る

横向きに立ち呑む酒は話好き

さてなんじゃもんじゃの手引き星野空

昼食のカレー家まで蹤いてくる

捨てられる昆布の中の普遍性

観世音涙も乾く地下の嘘

アルバムを取り出している思い出す

上向いて沈む夕日の税論議

ありふれた気遣いをして嫌われる

夕焼けの中で影だけ伸びている

雑踏によそ見している俺がいる

宵闇に街灯ひとつ誰の影

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