[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

3月川柳(1)

3/01・・・7

青空が掻き消えて後冴返る

デイケアを欠席すべく意を決す

灰色がまたやってきて春無惨

降る雪の白きの中に微粒塵

安易なる輸入玩具に予防線

韓国の糞入り食品即禁止

オスプレイ日本も輸入備え持て

3/02・・・17

天敵のない人たちに 天罰

お代官 あの海の罪お裁きを

原子炉に向かって落ちよ 微粒塵

廃炉すら百年仕事 支那のゴミ

天帝よ 支那に大雨くだされよ

雨神よ 支那の微粒子呑み給え

天敵のない人たちに 天罰

ひとごとよ 人それぞれにつぶやいて

戯言とくだけてみても ひとり立つ

俳句ねといわれてもいい 面白い

うたわない語るに落ちた独り言

笑われてそれも本望 膝叩

取って付け 心配してりゃ世話はない

飾りごと 受けを狙って狙われて

ふらふらと 風に向かって尿 放つ

執念の 歌に狂うて人を超え

捕まって一人芝居の幕を 閉ず

3/02・・・10

愛国を桎梏なぞと嘲りぬ

阿漕なる反日商法まかり出る

土下座する平和教育成れの果て

独立と支那に招かれ羽交い締め

チベットの二の舞さっさと縁の下

東海の小島の上の監視塔

 

ハザードの点滅せわし寺の外

夏の陣読経ぼそぼそ端居する

夏の葬 棺だけ涼し寄り添うて

蝉の声この世の限り聞き納め

 

3/04・・・28

 

原発の不信ぬぐえぬ科学の眼

百年をかけて廃炉の道たどれ

事業処理それで利益出す東電

東電を解体しても無国益

新エネを開発させて利益出せ

原発をやめて新エネ強靱化

国策を振り替えてやる強靱化

いく度くる迷子のような通り雨

さくら餅もうすぐそんな季節かな

庭先でよもぎ摘む日もありしかな

春雨も濡れると怖い微粒塵

いつ来ると予報もできぬ微粒塵

一番に黄砂に紛る微粒塵

花粉舞う晴天ふきつ微粒塵

うん というときにうまれた裸んぼ

ふたりして いつでも呼んで読み合わせ

月を見て迷子になった春の午後

指切りをひとまわりしてブッキング

拝啓と書いて止まったありがとう

 

心臓が出てきたばかり二月尽

つつがなく蚯蚓をえさに鮒をつる

はたらけど種の芋ほど用立たず

川柳を問われ新子のお先棒

はつらつと死に様語る春の草

書き捨てて反古の山から拾い読み

あおむぎの揺れていとどに風を咏む

 

サボテンの花にはトゲはないようで

 

心経をぽくと叩いてご挨拶

 

3/05・・・2

暇は無味無臭の劇薬 蛇の穴

穴をでる蛇に産後の蛙見ゆ

3/07・・・13

舐め尽くす斎場前の不謹慎

ひたすらに酒に呑まれて吐血する

ひもじさに堪えかねてる子らの顔

わが胸の刺草荒れて血を欲す

感情を忘れて独り涙あり

純白という不透明愁嘆場

色好み真空にては生かされず

斬れ火炎スキャンダラスな隙間風

春驕る淘汰の末の一行詩

スキャナーに拾い上げれば内の妻

廃材も飾り次第で宴の華

純情のすき放題に鼻毛伸ぶ

蟄穴を後にする身の清々し

3/08・・・7

那塵の毒なる粒子馬の耳

風早の花粉舞いきて反故の山

Get Up!ロックのビート汗を撃て

感覚のヤマカン飛ばし風車

まっさらの海真っ白に泡立ちて

波は引く人も車も沖の沖

おはようと鶏も車もファンファーレ

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