定型詩
春真昼見えざる星のさざめきよ 干からびた春の入り日に舞ひ上がる黄砂転げるうた逃げまどふ 飛びさかり花粉萌え出し木霊鳴く 粛々と花の進軍北向いてランランザザザ野山越えゆく はろばろと花のコンボイ蜂の群れ
遠澄みの心のひだに青霞み白ボケる額のために幕を引く黄の薔薇や男の世界趣味じゃないそれだけの結果平等穴の底どれだけの成果配分ひとり勝ち蚕豆の花たちどまり雲仰ぐ聞かせよう寝物語を花曇りあなたも風になつてゐた春夕焼冬構え解かれて木瓜の花に逢う桜…
春真昼見えざる星のさざめきよ 干からびた春の入り日に舞ひ上がる黄砂転げるうた逃げまどふ 飛びさかり花粉萌え出し木霊鳴く 粛々と花の進軍北向いてランランザザザ野山越えゆく はろばろと花のコンボイ蜂の群れ
遠澄みの心のひだに青霞み白ボケる額のために幕を引く黄の薔薇や男の世界趣味じゃないそれだけの結果平等穴の底どれだけの成果配分ひとり勝ち蚕豆の花たちどまり雲仰ぐ聞かせよう寝物語を花曇りあなたも風になつてゐた春夕焼冬構え解かれて木瓜の花に逢う桜…