寒明け
妻問いの昔の末に今の春
ゆくたてを問われて今の分岐点
相方を捨てるか今を捨て去るか
しただみの這いずりまわる砂の淵
本当は人の都合の名に非ず
掌中に玉擦りおうて音が鳴る
どの町も銃後の標語幕の裏
雨どいの中ひそやかな冬の冷え
土降って鬼春雨に溶けるかも
四時の中韻律に酔い日記去る
妻問いの昔の末に今の春
ゆくたてを問われて今の分岐点
相方を捨てるか今を捨て去るか
しただみの這いずりまわる砂の淵
本当は人の都合の名に非ず
掌中に玉擦りおうて音が鳴る
どの町も銃後の標語幕の裏
雨どいの中ひそやかな冬の冷え
土降って鬼春雨に溶けるかも
四時の中韻律に酔い日記去る