2014-01-01 元朝 歯を磨きあたらし神を迎え入れ 洗面所知らない女立っている フクシマの後でとそんな題の本 春の靴ともかく出よう何かある 波立ちは水の呼吸と憶いだす むなそこに老いの軽みを引きよせる 証明の監視カメラに見守られ 蝋梅の正字文字化け腑に落ちぬ 煩悩を鬼と呼び換えそれもまた 並行のプラットホーム手を振って