[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

恋と云う言葉は素手に持っている

零下二度ひとふゆ一度あるやなし

冬めくもTシャツだけで窓のそば

寒くても滅多に雪の降らぬ土地

立冬の旗を立てたいかはやなぎ

酒ばかり酒に纏われ骨融ける

いつの日か別れか破滅酒なれば

わが足袋は酒と別れて朝を踏む

人に似る時の粒子の貫いて

夏冬も変わらん足の痺れよる

恋と云う言葉は素手に持っている

永遠の嘘など放かし飯を食う

闇うつつ青々と雨上がったよ

真ん中に命を据えて寒昴

 

 

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