[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

石の余生

死骸(なきがら)の蛆が砦に汗をかく

 

戸を閉めてぢごく長屋に咳の声

黄表紙を魚油の灯で読む鰥夫(やもめ)

 

どんぐり銀行債権はまだ持っている

 

後添いの秋思はここに孕まれて

刻まれて石の余生を思いゆく

あの世でもこの世でもない倦怠期

せりあがるガードレールを右に切る

 

むつごろう酢橘(すだち)を酎に絞り入れ

ズブロッカ グラスも凍らせとろと注ぐ

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