八月の青燃える拳骨
相惚れと思っていたが頼りない
前向いて己に表と裏の貌
近未来瓦礫の下に埋まってる
反感と期待の誤差の中にある
石の属性に方法論を足す
万歩計ほとばしる汗の快感
肩の荷を下ろし三寒四温かな
ガス田は支那が抜き取る日本の血
夏草や在日街が騒がしい
ペットボトル空たかく飲む一滴く
あの世へは仮免で逝き還りたい
永遠に返しきれないリポ払い
酒やめて糖や痛風湧いて出る
草いきれ夏が香ると思やいい
洗い髪シャンプー香る人と遇う
末広がりに思い伝える
血糖あがる腹八分目
捌とも書いて八と読ませる
八月の青燃える拳骨
梅雨さなか街も畠も油照り
鱗取り片面焼いて酒で蒸す
冷水を浴びてサウナで汗を出す
鬱も見た酒に囚われない自由
一匹の日本人だと云えること
此の岸の余白を生きる涼やかさ
三本の矢がバラバラに飛ぶ悪感
腸に独り善がりの酒の灰汁
転ばない太陽と風と雨がある
確信の二季を休んで未婚母