[兵站戦線2673]

homefrontとは「銃後」という意味で、あえていえば「兵站」と云いましょうか。小島祝平氏曰く、川柳は正直に詠む。ええ恰好しよ、思うのは川柳やない。川柳のいのちは、真実(ほんま)や、ほんまのところにユーモアが出る。うそはあかん。短歌ブログ;http://ameblo.jp/oyajipoem 俳句ブログ;http://blog.livedoor.jp/kigai_bow/

八月の青燃える拳骨

相惚れと思っていたが頼りない

前向いて己に表と裏の貌

近未来瓦礫の下に埋まってる

反感と期待の誤差の中にある

石の属性に方法論を足す

万歩計ほとばしる汗の快感

肩の荷を下ろし三寒四温かな

ガス田は支那が抜き取る日本の血

夏草や在日街が騒がしい

ペットボトル空たかく飲む一滴く

あの世へは仮免で逝き還りたい

永遠に返しきれないリポ払い

酒やめて糖や痛風湧いて出る

草いきれ夏が香ると思やいい

洗い髪シャンプー香る人と遇う

 

末広がりに思い伝える

血糖あがる腹八分目

捌とも書いて八と読ませる

八月の青燃える拳骨

 

梅雨さなか街も畠も油照り

鱗取り片面焼いて酒で蒸す

冷水を浴びてサウナで汗を出す

鬱も見た酒に囚われない自由

一匹の日本人だと云えること

此の岸の余白を生きる涼やかさ

三本の矢がバラバラに飛ぶ悪感

腸に独り善がりの酒の灰汁

転ばない太陽と風と雨がある

確信の二季を休んで未婚母

 

 

http://ping.blogram.jp/rpc/147190